中堅中小企業が大企業に伍して新卒を採用するには?(第3回/全5回)

株式会社日本経営開発研究所3新社会人採用

第3回:採用成功している企業の採用活動

人事機能が優秀な企業の採用活動について、今回はお話させていただきます。
まず、基本的に下記の3つのことを、行っております。

①ターゲットの策定
②ターゲットへ何を伝えるか?
③広報、集客手段

採用成功において上記3つがどんな目的で、なぜ必要なのか、順番に説明させていただきます。

 

①ターゲットの策定

~ターゲットとは?その目的とは?~

ターゲットとはすなわち、貴社が採用したい学生のことです。
ターゲットの方向性を見誤れば、貴社にとってあまり有益ではない採用活動になってしまいますし、逆に、ターゲットと貴社がうまくマッチすることは、業績アップや社員の士気向上など、企業全体にメリットを与えてくれる可能性があります。

 

~ターゲットはどう決めるべきか~

多くの企業は、企業戦略や現場の声を聴き、不足している人材や今後必要になる人材を鑑みて、ターゲットを決めていきます。
その為、ターゲット策定を行うには、まずは社内の情報を精査することから始まります。
経営層のほしい人材と、現場のほしい人材が一致するとは限らないため、会社にとって必要な人材を抽出した上で、必要度ごとに人材ポートフォリオを作成することで、今貴社にとって必要な人材と今後必要になる人材が判明するはずです。
今期の採用活動において、どちらを優先するか人材要件を決め、貴社の社風を合わせていき、ターゲットを固めていきます。

 

②ターゲットへ何を伝えるか?

~貴社の魅力を探す~

ターゲットへ貴社の何を伝えれば採用できるのか、もう一度考えてみてください。
例えば、競合と比較し優れているところはどこか、または劣っている所はどこか…。
劣っているところを伝えても、他社と比較されてしまい、貴社に学生が集まることはありません。
まずは貴社が他社と比較し、優れている所、劣っていることころをまとめてみるのはいかがでしょうか。

 

~学生が何を求めているか~

他社との比較をまとめた上で、次に、学生に有効な情報はどれかを抽出していきます。
貴社が劣っていると判断したもののなかには、学生からみるとメリットに感じるものもあるかもしれません。
学生の志向を集めるべき方法は2つあります。

1、調査機関へ依頼する
数にもよりますが、15万~30万円以内で行えるところがほとんどです。

2、採用フローの中で学生へアンケートをとる
個社説明会や選考に進んだ学生に対して、貴社の魅力は何かを直接聞きます。

上記の方法から学生の声を集め、貴社になにが求められているのか事実を知り、貴社の魅力と掛け合わせた結果、学生に何を伝えるべきなのかが見えてくるはずです。

 

③広報集客手段

~新卒採用の1年間のコミュニケーションの流れを考える~

広報集客にはそれぞれ目的があります。
目的を鑑みて投下時期や動線を決める必要があるため、まず、行うべきことは、新卒採用の1年間の動きと、それに沿って、どう施策を打ち出していくのか、コミュニケーションの流れを考えることが先決です。

 

~おおよその施策時期と施策目的~

まず、施策を行う時期を簡単にまとめると大きく2つになります。

1つは、大学3年生の就活準備期間のプレ期(6月~1月)
2つは、大学4年生の就活時期 本採用期(3月~2月)

次に、上記2つに対して、主にどんな施策を行うべきか簡単にまとめてみました。

■プレ期
・インターンシップ

■本採用時期
・合同説明会
・個社説明会
・面接

 

~それぞれの施策の目的~

それでは、次にそれぞれの施策の目的をお話していきます。

■プレ期

・インターンシップの目的
「認知、学生接点」
⇒主に、学生の認知度の低い、中小企業に多い目的の一つになります。
早期に認知し接点をもつことで、本採用時期に学生が選んでくれる可能性が高くなります。
その為、インターンシップの企画内容としては、座学や講座など固いものよりも、バラエティに富んだものが多く、学生が参加しやすく、楽しいイメージをもってもらうための内容が多いです。

「優秀層の確保」
⇒主に大手にみられる目的の一つです。
優秀層は早期活動を行う学生が多く、そのため、大手は他社に取られないために、優秀層の確保としてインターンシップを取り入れています。
多くは「社内で研修や実技」などを行わせるタイプですが、優秀層向けのイベント型インターンシップを他社と合同で行い、母集団を形成したのち、優秀層を一気に集めるという方法も行っております。
いかに、メリットやうまみを学生に感じさせるかが鍵となるため、企画の面白さもありますが、メリットを意識したインターンシップを行うべきだと思われます。

 

次に本採用時期の施策について、お話しいたします。

■本採用時期

・合同説明会
「個社説明会への誘導/認知」
主に、個社説明会への誘導として使用する企業が多いです。
ただし、合同説明会のイベントの質にも大きく影響されるため、イベントの評価やどんな学生が集まるのかなど情報収集をすることが先決です。
大手採用サイトが開催する合同説明会には多くの学生が訪れますが、その分、一つ一つの企業の印象が薄くなる可能性があるため注意が必要です。

・個社説明会
「選考参加」
選考へいかに誘導するか、これが個社説明会の目的です。選考参加する学生は少なくとも貴社へ興味をもっています。そこから、学生に対して、入社の動機をいかにつくるかが重要となります。
また、選考直結型の説明会もあり、選考への誘導率は高まりますが、動機形成が不十分で選考途中で離脱する可能性も高くなります。
個社説明会はとにかく、学生がほしい情報を伝え不安を払拭すること、そして入社のイメージをつくることが重要だとお考えください。

・面接(選考フロー)
「スクリーニング」
目的としては、貴社にあう学生のスクリーニングです。
マッチしない学生を除き、いかに、マッチする学生を残していくかがテーマとなります。そのため、まずは選考フローに関わる面接官の意思統一を行うことが先決だと考えています。
ほしい学生の目線を合わせ、毎回のフローで絞っていかなければ、最終選考の役員クラスの面接合格率が以上に低く、結果、採用未充足などの事態を招く恐れもあります。

 

上記でお伝えしたことは、大手企業で行っている採用の基本的な動きとなります。
一度、自身の会社の採用への考え方や行動を振り返り、足りないところなどがあれば、是非、上記を参考に取り入れてみていただければ幸いです。

 

筆者:鈴木博之
■プロフィール
現在、10社以上の中小中堅企業の
主に新卒採用を支援。

ポテンシャル採用の新卒採用だからこそ、
データや数式だけにこだわらない
定性的な判断が必要だと考えており、

自身の就職活動の経験や、
学生との直接接点で得た情報をベースに
リアルな就活の現状を
多くの企業に伝えている。

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