中堅中小企業が大企業に伍して新卒採用を行うには?(第4回/全5回)

株式会社日本経営開発研究所4新社会人採用

第4回:新卒採用獲得に向けた具体的施策(パートⅠ)

前回までの振り返りを行いつつ、新卒採用獲得に向けた具体的な施策を2回に分けてお話したいと思います。

 

「学生の動きを知る」

それでは、前回までの記事の振り返りを行います。
新卒採用において、まずは、学生の動きを知ることが成功の第一歩となります。

ここからは、学生の就活時期における態度変容と学生の就活時期について、順番にご説明をしたいと思います。

 

【選考参加までの学生の態度変容について】

学生は選考参加までに下記の流れで態度変容を起こします。
1、就活サイトや就活イベントなどで企業を「発見」し
2、企業HPや合同説明会などで情報収集し「興味喚起」し
3、個社説明会で「入社動機を形成」し
4、選考参加に「行動」する

多くの学生は上記の順番で態度変容を起こすということを把握し、流れに沿って、適切な情報を投下していくことが新卒採用では重要となります。

【就活時期に関して】

次に学生の「就活時期」についてご説明いたします。
現在の大学生の就活時期は2つのフェーズに分類されます。

1、大学3年生の夏~春時期までの「プレ期」
2、大学4年の春~冬時期までの「本採用期」

中小企業の採用において最も重要なのが「プレ期」だと考えています。
理由としては、学生の早い段階での囲い込みが必要となるためです。

大企業の多くは「プレ期」からOB訪問やインターンシップで、早期から学生の囲いこみを行っています。

つまり、「プレ期」でなにかしらの施策を行わなかった企業は、「本採用時期」で大企業から溢れた学生を取り合うしかないのです。

中小企業が、大企業への学生の一方的な流出を防ぐには、「プレ期」から学生に認知させることが重要だと考えます。

それでは学生に認知させるのは、どうしたらいいのか。
人材要件策定と集客に関して、振り返りを行いつつ、改めて具体的にご説明いたします。

 

【学生に認知させる】 ~人材要件の策定と集客施策に関して~

マスに強くない中小企業にとっては、学生に貴社の存在をまずは知ってもらうことが重要です。
(※宣伝広報的な動きも必要となるため、他部署との連携も重要となります。)

ここからは、下記の2つを軸に学生の認知方法について説明をさせていただきます。

1、「人材要件(ターゲット)の策定に関して」
2、「ターゲットへの集客施策に関して」

それでは「人材要件の策定に関して」ご説明させていただきます。
まず人材要件で最も注意をするべきことは、「社内の状況を把握」することだと考えています。

新卒採用は、基本的にはポテンシャル採用のため、学院卒や技術系の学生においても過度な即戦略への期待は、入社後の離脱にもつながりやすいです。
ですので、社内の教育環境や企業風土を意識し、学生の思考や性格までを考えることが最も望ましい人材要件の策定だと考えています。

次に人材要件策定後の「集客施策」に関してご説明させていただきます。
採用における集客施策は、主に2つです。

1、 大手採用サイトなどのWEB集客
2、 合同説明会や学内セミナーなどのイベント集客

 

「採用サイト大手サイトを使用するメリットデメリット」

大手の採用サイトを使う企業が今は当たり前となっておりますが、一体そこにどんなメリットデメリットがあるのか考えてみたいと思います。

■メリット
・母集団が形成されやすい。
⇒大手の採用サイトは学生の会員数も多いため、
学生のエントリー数も比較的多く、母集団が形成されやすいのが特徴です。

・大型イベントへの出店などができる
⇒大手サイトの大型イベントは学生の参加数が多く、一度に多数の学生に認知を広めたり、個社説明会への誘導が可能となります。

・学生へのブランドアピール
⇒大手サイトに掲載されていることで、
学生からの信頼・信用度が高くなります。
大手サイトの場合、掲載の審査基準も高く学生もそれを学校経由で、教えられている可能性もあるため、安心感を与える一つの方法としても使用できると考えられています。

■デメリット
・料金が高い
⇒大手サイトは掲載の基本料金などが高く、採用単価が著しく上がります。
また、母集団形成は容易ですが、内定承諾までは個々の会社に起因するものが多いため、必ずしも多くの学生を内定承諾まで導けるかどうかはわかりません。

・学生の利用方法が変わりつつある
⇒以前までは、企業の採用サイトの代替として、大手採用サイトへの掲載などを行っている企業もあったかと思います。
それは、学生がサイトを通じて情報収集を行っていたためなのですが、学生の採用活動時期の早期化から、大手採用サイトに掲載される前から情報を知っている学生が多数おり、採用サイトはあくまで説明会の予約として使う学生が増えている可能性もあります。
そのため、学生のエントリー数は稼げても、貴社への興味喚起までは作れていない可能性があり、採用サイトとは別で施策を打たなければいけない可能性があります。

 

 【合同説明会や学内セミナーなどのイベント】

採用におけるイベントは、学生と直接接点をもてる重要な場面です。
そこで、どんな目的をもってどんな施策や企画にするべきなのでしょうか。

下記より採用におけるイベントにおける基本的な考えをまとめてみました。

■イベントを行う企業の目的
⇒【個社説明会への誘導】
学生に対して、貴社に興味をもってもらうことが重要だと考えてください。
ただ情報を伝えるだけでなく、学生がどうしたら興味が湧くのかを考えた内容にすることを心掛けます。

■合同説明会で伝えること
⇒【事業内容と企業の魅力】
学生は業種の仕事というのを側だけでしか理解していないことがほとんどです。
まず貴社の情報を話す前に、事業の説明を学生に行っていただくことで、次の貴社での仕事内容や貴社の魅力がより伝わるものになるのではないでしょうか。
まずは、事業内容の説明というのを心掛けてください。

 

以上となります。

 

次回は、学生の動機形成施策についてお話させていただきます。

 

筆者:鈴木博之
■プロフィール
現在、10社以上の中小中堅企業の
主に新卒採用を支援。

ポテンシャル採用の新卒採用だからこそ、
データや数式だけにこだわらない
定性的な判断が必要だと考えており、

自身の就職活動の経験や、
学生との直接接点で得た情報をベースに
リアルな就活の現状を
多くの企業に伝えている。

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