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イノベーションを起こすための習慣

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こんにちは!栗原誠一郎です。

新年の抱負とは新しい自分になるという決意だが。。。

さて、突然ですが、皆さんの新年の抱負は何でしょうか?
新年の抱負とは、新しい年に新しい自分になるという計画や決意である訳ですが、これが中々実現するのが難しいですね。

しかし、これはある意味当たり前で、そもそも人間の脳は自分の命を守るために、新しい事を避けるようにプログラムが組み込まれています。

そして、それは人生経験を積むほどに、より保守的になり、新しい事に取り組まなくなります。

好奇心はあっても行動に結びつかない理由

最近、私が企業の階層別研修を行う際に、最近よくやっていることがあります。

中国の深圳(シンセン)を訪問した時の話をして、深圳で新しいものが生まれる理由について私見を述べる(以前、深圳について書いた記事はこちら)とともに、深圳で購入した小型ドローンを操作して見せて、二つの質問をするのです。

「自分でドローンを操作したことがある人は?」
「このドローンを操作してみたい人は?」

新入社員研修でも管理職クラスの研修でも、最初の質問(自分でドローンを操作したことがある人は?)に対してはまだ手を挙げる人は少なく違いはありません。

しかし、二つ目の質問では大きな差が生まれます。圧倒的に新入社員の方が手を挙げる人が多く、管理職クラスの社員の研修では手を挙げる人が少ないのです。

しかし、管理職クラスの社員に興味が無いわけではないのです。

そこで、「じゃあ、何で手を挙げないの?」と聞くと、「操作に失敗して壊したら悪いから」とか「上手く操作できなかったら恥ずかしいから」という答えが返ってきます。

結局、「自分」を守りに入ってしまい、好奇心はあっても行動に結びつかない訳ですね。

昔、テレビでチンパンジーの群れの中に、ある道具を使わなければ食べられない餌と、その道具をおいて観察するという番組がありました。

この時、道具を使って餌を食べたのは子供のチンパンジーで、一定年齢を過ぎたチンパンジーは新しい道具を使えないとの解説を動物学者の方が話していたのを覚えています。

チンパンジーが人間と同じように「自分」を守っているのかどうかは分かりませんが、チンパンジーと同じように一定年齢を過ぎたら新しい事ができないということでは、進化した存在である人間であるのに残念ですよね。

イノベーションを起こせる企業

今、企業は、社会からイノベーションを求められながら、既存の施策の延長線上の事しかできていません。企業のイノベーションを阻むものは、結局、一人一人の社員の上述した思考パターンなのだと思います。

この思考パターンを変えるには、無理やり新しいことに取り組んで、少しづつ脳を慣らしていくしかありません。

自分が新しい事に取り組むことに対する漠然とした「恐れ」がそんなに大したものではなかったという経験を積み重ねる中で、思考も変わっていくのです。

また、企業としてイノベーションを起こせる文化を創っていくためには、そうした社員のチャレンジを受け入れ、促進していかなければなりません。

以前、様々な事業展開をされている企業の経営幹部の方にお会いした時、その秘訣を聞いたところ、「それはノリが良い会社だからだ」という回答をもらいました。

「ノリが良い」とは相手の考えや気持ちを理解して、同調するということです。しかし、Facebookの「いいね!」でもそうですが、内容も理解せずに「いいね!」を押すだけではダメで、相手の思考の質が更に高まるように、同調してこそ意味があるのです。

何故なら、そうすることで自分自身の思考も活性化させるからです。
だって、自分で一から発想するわけではなく、相手の着想に乗っかって思考を広げれば良いのですから。

今年、新しい自分になるために

さて、新年の抱負をまだ考えていなかった人は勿論、既に考えた人も、

・絶対できない理由がない限り、新しい事に対する誘いには必ず応じる。
・誰かが、新しい発想を披露したら、それに乗っかって発想してみる。

今年、新しい自分になるために、この2点を習慣にしてみてはいかがでしょうか?

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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