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あなたが最も悔しかった出来事は何ですか?

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こんにちは!栗原誠一郎です。

皆さん
お盆休みはしっかり休息が取れましたでしょうか?
関西は長雨続きで、あまり暑くない過ごしやすい天気でしたが
本日、午後からまた夏日にかわりました。

さて、近況報告です。

実は、私、ものすごく大好きなTV番組があるのです。

それは、「魔改造の夜」というNHKBSの番組です。

企業のエンジニアが会社単位になって、

「ごく普通」の家電製品やおもちゃを、「大改造」し、

例えば、「ポップアップトースターでどれだけ高くパンを飛ばせるか」
みたいな馬鹿馬鹿しいテーマにめちゃくちゃ真剣に挑むんです。(笑)

参加企業には、
町工場から急成長してきた新進気鋭のメーカーと
日本を代表する自動車メーカー
が参加するんですが、

過去にはT自動車やH技研が参加し、
流石の底力で優勝していました。

で、先日、N産が参加してきたのです。

テーマは「扇風機」を改造して、
風力で扇風機を走らせる「50メートル走」です。(笑)

N産に対抗する新進気鋭のメーカーは
今回のプロジェクトリーダーが元H技研の社員ということもあり
過去の参加企業にもまして「ド真剣」です。

で、このリーダーが高い目標を設定してメンバーを鼓舞するのですが、
「N産はこれくらいの目標を設定してくるに違いない、
限界まで頑張って負けたなら、この若いメンバーも多くの事を学べる」
と語ります。

ところがです。

N産は速さに改造テーマを絞ることなく、
○○ロボみたいに普通の扇風機から変形するムダな機構を取り入れた
改造機を出走させました。

結果は変形も失敗するし、スピードもメチャ遅いという散々な結果でした。

私が更に驚いたのは、この50メートル走、2回の試技できるのですが、
N産は2回目の試技に、速さにのみフォーカスした別の改造機を出してきたのです。

しかし、この2回目の試技でも大したスピードは出せず惨敗しました。

それを見ていたゲストの伊集院光がマジ切れします。

「相手企業に失礼だろう!」と。
確かに、私も真剣にやっている相手企業に失礼だなとも思いましたが、

私が感じたことは

彼らは「真剣にやって学ぶチャンス」を「ワザと」逃したな

ということでした。

「ワザと」だなと思う理由の一つは、
速さのみにフォーカスした改造機に絞って完成度を上げなかったことです。

もう一つは、
その速さのみにフォーカスした改造機を2回目の試技で走らせたことです。

N産の1回目の試技は相手企業の後でした。
したがって、相手企業がかなりの好タイムを出したことを分かっていたのです。

相手企業は1種類の改造機に絞って、2回の試技を行いましたが、
2回とも好成績という訳には行きません。

限界に挑戦した改造機だから当たり前です。

N産だって、それは分かっているはずです。

にも関わらず、速さのみにフォーカスした改造機を
1回目の試技で走らせなかったのです。

このことで、N産的には、

「もし、1回目の試技から出していたら、
1回は失敗しても、調整して、2回目は良いタイムを出せたかもしれない」

という、妙な言い訳がでてくるのです。
だから負けても「悔しさ」が中途半端に終わります。

相手企業のリーダーが言った、
「全力を尽くして負けるからこそ学びがある」

という思考の真逆ですね。

ということで、今月の質問は、

「あなたが最も悔しかった出来事は何ですか?」

です。

全力を出したけれども、それでも結果を出すことができなかった。
自分の力が無いという現実を見せつけられた。

そんな悔しさが、成長に向けた原動力になるのかもしれませんね。

ちなみに、21日(土)に「魔改造の夜」後半戦が放映されます。
N産の底力を見てみたいものです。

それでは、この1か月が皆さんにとって
引き続き「健康」で、有意義なものになることを祈念しております。

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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