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フェイクニュースとの付き合い方

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こんにちは!栗原誠一郎です。

世の中に溢れるフェイクニュース

フェイクニュースと言えばトランプ大統領の代名詞にもなった感がありますが、最近は、トランプ大統領関連以外でも、フェイクニュースという言葉が飛び交っていますね。

確かに、インターネット上の新興メディアは勿論のこと、歴史あるメディアを見ていても、極端に偏ったニュース(事実を伴わない推測や意見も含め)が非常に多いように感じます。

情報には情報を流す側の「意図」がある

そもそも世の中の情報は誰かが何らかの意図をもって流しています。

したがって、その意図に沿った形で取り上げる事実を「切り取って」(編集して)流しています。

これは特に誰かを騙してやろうという悪意なく、多かれ少なかれ、私たちは皆、そのような事をしています。

事実よりの先に主張したいことが先にあり、その主張を支える理屈を考え、その理屈を補強する事実を付け加える。

これが科学的論文や裁判であれば、その主張(命題)が正しいことを徹底的に検証しなければいけませんが、私たちの日常会話は勿論、マスコミでも立証責任は問われることはありません。

そのため我々自身が情報を仕入れるときも、自分の主張(というより感情)に沿っているか、沿っていないかという視点だけで見て、そうでないものは無視してしまってないでしょうか。

結局、真実は何かという探求が欠けてしまうのです。

情報リテラシーが求められる時代

自分と異なる意見をもった情報源は、徹底的に逆のストーリーで情報を流すため、我々は感情的にそのような情報源を避けてしまいがちです。

勿論、そのような偏ったサイトは、何かを言っているようで、何も言っていないのと同じであり、そのような情報に向き合うだけ無駄とも言えるでしょう。

しかし、先述したように、残念ながら、公平に事実を探求している情報源はそもそもないのです。

勿論、昔から新聞やテレビも公平な報道をしている訳ではなかったです。例えば、朝日新聞は左寄り、産経新聞は右寄りというような特徴は以前からあったと思います。

しかし、近年、新聞もテレビも偏った報道傾向が強くなったと思います。それも、単に右寄り、左寄りというだけではなく、その時の世の中の雰囲気に迎合する方向で極端に偏る感じでしょうか。

報道の自由という言葉がある限り、これからも様々な情報がその時代の流れに沿った形で拡散されていくでしょう。

こうしたメディアの情報により、ネット上の「炎上」と同じように、最初は単なる一意見だったりしたものが、世の中全体が感情に支配され冷静さを失う。そんな怖さもあります。

さらに、炎上により被害が拡大する、風評被害を被る、とばっちりを受けるなど、自分には関係ないと思っていても巻き込まれることもあります。

したがって、自分の主張(感情)に沿った情報だけでなく、あえて自分の主張(感情)とは異なる情報を求めていくことが必要です。

しかし、自分の感情に支配された構造の中にどっぷりつかっていると、その事自体に気づかない。
そこを見極める力を身に付けることが必要です。

だから、常に、一歩引いて、周りを、そして自分を支配している構造を俯瞰してとれるようにする習慣づける。

私の意見は「A」であり、「NOT A」でもある。

フェイクニュースがあふれる時代、ある意味、優柔不断とか、自分の意見がないと逆に言われる位の冷静さが必要なのかもしれませんね?

 

さて、皆さんはどう思いますか?
皆さんの周りには信じられる情報原はありますか?
そして、その情報源に対する信頼性の根拠は何ですか?

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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