皆さんの会社では、社員教育をどのように行っていますか?ビジネスマナーや業界独自の知識を学ぶ教育も必要ですし、英語やITリテラシーなど一般的にこれから必要になる知識も社員のレベルアップのためには学んでおきたいところです。
そのためには、e-ラーニングと呼ばれるオンライン上で学べる仕組みを活用すると良いでしょう。今ではPCやタブレット、スマートフォンから気軽に様々なトピックを学べる仕組みが出来ています。
今回は「学ぶ」立場と「学んでもらう」立場からどのようにe-ラーニングを活用したらよいかについて紹介していきましょう。
ビジネス、英語、IT・・・基本的なスキルは既存のe-ラーニングを活用
社員に学んで欲しい研修内容の中でも、一般的なビジネスマナーや英語、ITなどのスキルについては既存のe-ラーニングサービスが色々な講座を提供しています。
自社で提供していたり、通学のコースについて補助を出したりする企業の方も多かったと思いますが、現在はe-ラーニングコースの方がいつでも学べますし、通学講座よりも平均して安価となっているので便利なことが多いでしょう。
また、最近は「マイクロラーニング」といって5分位の動画などを使って、通勤時や寝る前のちょっとした時間でも学べる仕組みを提供するところが増えました。
なかなか普段時間が取れない方や、集合研修の補完をするためにも、マイクロラーニングができるe-ラーニングシステムはオススメです。
ここでは、そんな業務のすき間時間や週末のスキルアップにも役に立つマイクロラーニングが可能なe-ラーニングシステムをご紹介していきましょう。
社員の自己啓発として個人利用してもらった分を会社で負担することもできますし、まとまった研修を実施したい時は法人契約で実施することも可能です。
スタディサプリ~英語を勉強するなら大人にも人気の学習サービス
(出典:スタディサプリ公式サイト)
リクルートが提供している英語学習サービスです。受験勉強用のサービスで有名になったスタディサプリですが、大人用の英語学習サービスも提供されています。
入学金0円、月額1,980円〜と月額2000円以下から始まられる手軽さと、1回のレッスンが3分からと小さい単位に分かれていることで、忙しい社会人でも続けやすい仕組みとなっています。
レベルも細かく分かれており、ビジネス英会話やTOEIC対策など、目的に合わせたコースが設定されていることで、より勉強しやすくなっています。最初の7日間は無料体験できる仕組みも揃っています。
Udemy~オンライン教育のトップランナー、10万以上の講座あり
(出典:Udemy公式サイト)
アメリカ発のオンライン教育のトップランナーであるUdemyは、日本でベネッセコーポレーションと提携し、日本人向けのコンテンツも充実しています。
オンライン動画で提供される講座は10万以上。内容はビジネス、ITからデザイン、音楽といったものまで幅広く扱っています。
ビジネスパーソンにとってもプレゼン作成のような基本スキルから、統計、マーケティング、Excelのマクロなど細かいところに手が届く内容が充実しています。
1つ1つの講座は数時間ほどでボリュームがあるものが多いのですが、細かくセクションが分割されているので、全部一気に勉強できる時間がなくてもすき間時間での勉強が可能です。もちろん、PCでもスマートフォンでもあらゆる端末から学習できます。
また、20名以上の企業の場合は法人向けのプランも用意されており、会社で対象者の受講状況を把握できるといったプランも可能となっています。
マイラ~マイクロラーニングに特化した、短時間の動画コンテンツが豊富
(出典:マイラ公式サイト)
その名の通り、マイクロラーニングに特化した、短時間の動画教育コンテンツが豊富なサービスです。個人なら月990円から見放題となっています。
ビジネスマナーやコンプライアンス、電話の受け答えなど新入社員の方々にすぐ役立つコンテンツから、管理職の部下の育て方といったものまで、ビジネスに関する研修メニューが豊富です。
主に数十分単位のコースが多くなっていますが、各セクションは数分ごとに分かれているため隙間時間でも学習することが可能です。
自社で研修メニューを作って展開したい場合はLMS(Learning Management System)を利用する
上記で紹介したサービスは、いずれもコースが用意されていて、それに対して学んでいくものです。しかし、ある程度の規模になった場合や多くのアルバイトの方を雇っていたりする場合、自社でオリジナルの教材を作りたいというニーズもあるでしょう。
そんな場合もe-ラーニングがおススメです。
LMS(Learning Management System)と呼ばれる教材を作成し、配布し、受講状況を管理できるツールを使うと便利に導入することができます。
現在は、専用のサーバーを置かなくてもクラウド形式のLMSで初期費用も抑えながら導入することができます。
ここではそんなサービスを2種類紹介しましょう。
StudySmile~気軽にオリジナル教材をe-ラーニング化
(出典:StudySmile公式サイト)
StudySmileでは初期費用をかけることなく、自社専用の研修教材を作って自社の人だけに公開することが可能です。
WordやPowerPointで過去に作った研修資料をそのまま載せることも可能ですし、スマートフォンやタブレットにも対応しています。
30日間無料で試すこともできますので、導入にあたって検討する時間を取ることもできます。
同時受講者数に応じた30日定額料金制となっているので、小規模から導入が出来、その後規模が増えるに従っての課金とわかりやすくなっています。
eマナビー~使いやすさにこだわったLMS
(出典:eマナビー公式サイト)
eマナビーはスマホコンテンツ事業者が提供しているクラウド型のe-ラーニングシステムです。
シンプルな操作と使いやすさを実現しており、PC、タブレット、スマートフォンへの対応はもちろん、教材についても動画・テスト・資料といった教材を自由に組み合わせたコースの提供が可能となっています。
すでに持っている教材をアップロードすることも可能ですが、教材の作成についても相談に乗ってもらうことが可能です。
いかがだったでしょうか。今回はe-ラーニングの活用についてご紹介しました。
今はインターネット上で様々なツールが試せる時代です。ぜひ無料のトライアルなどを活用して、自社に合ったe-ラーニングを取り入れてみてくださいね。
また、このシリーズで紹介してきた様々なICTツールを活用していただけることを祈っています。
著者:中尾 凛
働き方改革コンサルタント、ITライター。約20年にわたるIT業界の経験から、企業がリモートワークやツールの導入でどのように生産性を上げられるかを実践中。海外での事例などを調査し、Webメディアなどでの紹介もしている。