こんにちは!栗原誠一郎です。
AIが人間の「知能」に追いつくのは時間の問題
最近のAIブームを受けて、NHKでシリーズものの番組を放送していました。
毎回、人間が行う行為、例えば「会話する」とか「感じる」といったテーマで、AIがどこまで人間に迫れるのか、現状と今後について解説する番組です。
もちろん、現時点では、とても人間と同じレベルとは言えません。
しかし、それは人間が赤ちゃんを見ている状況に似ています。赤ちゃんは学習し、大人のレベルに近づいていきます。
簡単に言えば、AIはこの学習スピードが桁違いに早いわけです。
したがって、物理的な面を除き、「知能」としてAIが人間のレベルに追いつくのは時間の問題でしょう。
「人間」の「本質」とは何か?
しかし、そうなったとき、人間は何をするのでしょうか?
実はこの番組は、毎回、番組の最後で「人間とは何か?」という質問に出演者が答えます。
人間はその長い歴史の中で、道具を生み出し、ある意味人間の機能を道具に置き換えてきました。
例えば、「歩いて移動する」という機能を「自動車」で代替させている訳です。
AIが更に進化し、人間の「知能」を超え、人間の「知能」代替できるようになったとき、それでも残る「人間」の本質は何か?
「豊かさに対する執着」
これは類人猿と人間で何が違うのか?という問いにも似ていますね。
「ヒト」が進化し、世界を支配するようになった原点は何か?この問いにも様々な学者が仮説を立てていますが、人類学者カーチス・マリアンは、人間の起源は侵略的種族だという仮説を立てています。
そもそも我々の祖先は協調性が長けていたグループが他のグループ対して勝ち残ることができ今日に至っている。そしてこの協調性は利他主義ではなく、争いに由来すると言っています。要は「勝つために協力する」ということですね。
「生存し、より豊かになることに対する執着。」
確かに、あらゆる動物の中で自分が生きるために必要な水準以上のものを得ようとするのは人間だけかもしれません。
未来におけるAIと人間の関係
先ほども述べたように、人間はその長い歴史の中で道具を生み出してきました。
そしてその道具のお陰で「豊か」になったのです。
もし、「生存し、より豊かになることに対する執着」が「人間」の本質であるならば、AIが人間に「豊かさ」を与えてくれる限りにおいて、AIに全てを任せるのかもしれませんね。
逆に、AIが人間の豊かさを奪うのであれば、SF映画のように、AIと人間の戦いが起こるのかもしれません。
さて、皆さんはAIが発達した後の世界で人間は何をしていると思いますか?