お問い合わせ

溢れる情報から不変を見極めてアイデアに変換する方法

Twitter
Facebook
Pinterest
Pocket

現代の溢れる情報の中から、不変の情報を見極めて半永久に使えるアイデアに変換する方法を紹介していきます。

 

溢れる情報から不変を見極めることの意義

まず初めに「溢れる情報」とは何か?をピックアップしました。

  • インターネット
  • スマートフォン(電話番号登録者・SNS・携帯会社の宣伝)
  • テレビ・ラジオ・新聞・雑誌
  • 店舗(店外・店内・広告・従業員のセールス)
  • 訪問セールス・電話セールス・FAXセールス
  • 電車の中吊り広告・駅の広告・街に溢れる広告と案内
  • 対話(家族・友人・会社・学校・趣味の集い・地域の集い・役所)
  • 図書館
  • リアルな体験
  • 過去の経験(トラウマ)

巷に溢れる情報の中には、過去の潜在意識や無意識のうちに取り入れてしまう情報が氾濫しているのです。

日頃、意識しないで情報を選別しないと「溢れる情報」だけで頭の中はいっぱいになってしまいます。

 

溢れる情報の中から不変を見極める方法

それでは、情報の選別をしましょう。

溢れる情報の中から不変(揺るがない永久的な)の情報だけを見極めるヒントを説明します。

「情報の本質」を見極めて必要な情報なのか?不要な情報なのか?を判断する参考にしてみてください。

 

情報の本質を見抜く方法

インターネットのニュースなどを例に挙げて解説します。

ニュース記事タイトルだけで惹きつけられて、記事の本文で結論にまで至らないような記事を見かけませんか?

ニュース記事のタイトルは、「知りたい」と思わせるような仕掛けがされています。

情報の本質を見抜ければ、読んで余計な情報を入れなくてもいい判断ができるのです。

物事の本質を例に考えてみましょう。

噴火したばかりの山と噴火して時が経過した山を例に話を進めます。

山は山

山は時として火山活動を開始して、噴火する恐れもありますが、「いつ噴火するのか?」を正確に予測するのは難しいです。

噴火しても山は山。

ニュースや新聞記事などから情報をそのまま受け止めると、下記のように捉えてしまいます。

「○○山は怖いね。近寄らない方がいいよ」
「○○山は噴火する山だよ」
「○○山は怖い危険な山だよ。嫌な山だね。」

いわゆる、風評被害ですね。

過去に噴火した山が、噴火をしなくなりました。

噴火をしない状態が10年以上続けば、地元民以外の一般の人は過去の話になってくるのです。

そして山の麓の高原でアウトドアを楽しむ人も増えてきます。

「○○山は最高だね。また来ようね。」
「○○山は登山客も多いね。」
「○○山は緑がきれいで開放的な山だよ。大好きな山だね。」

噴火から10年以上経って風評が収まり、「噴火レベル」も安全になりました。

過去の噴火も忘れられて、同じ山に対しての受け止め方は変わります。

10年前 = 嫌な山
10
年後 = 大好きな山

だけど本質で見抜けば、「○○山は○○山」です。
嫌でも大好きでも怖い山でもきれいな山でもないのです。

つまり、主観で情報を捉えていくと情報の本質が見抜けなくなります。

情報の発信元が仕掛けたヴェールによって、隠されたままで終わってしまうのです。

 

典型的な例が、芸能ニュースなどの記事タイトルが当てはまります。

「元AB48の○○が深夜の密会!お相手は30代イケメンIT社長!」

誤解のないように断っておきますが、これは仮に作ったタイトルになります。

タイトルだけで判断すると、このニュースの本質は有名タレントと実業家の交際が発覚したというだけの内容です。

スクープされたタレントの熱狂的なファンならば非常に興味を持つ内容ですね。

芸能ニュースを批判しているわけではありませんが、ニュースのタイトルは、記事の内容を読みたくなるような仕掛けがされているのです。

「不変を見極める」という観点からとらえれば、ニュースの対象になった芸能人とIT社長の恋愛情報を「知るべきか?」という判断になります。

今現在の自分の脳にインプットして役に立つのかどうか?という咄嗟の判断になるのです。

 

多分、役に立つとしたら、社内の芸能通の同僚とのコミュニケーションで、ランチ中の会話のネタに使うだけの情報で終わりでしょう。

さらに現代の溢れる情報の観点から判断すると、ニュースで話題になっている情報をネタに会話をしても革新的な時間にはなりません。

その理由は、スマートフォンの普及により、誰でも情報の入手が簡単になり、誰もが「情報通」になれる環境だからです。

以上のことから、情報の本質を見極めて、余計な情報を取り入れない体制を整えましょう。

そして溢れる情報の中から、主観ではない物事の本質だけにフォーカスするのです。

自分の身の回りの状況を俯瞰して見ることが重要になってきます。

では、情報の本質を見極めた後は、その本質の情報をどのようにアイデアに変えていくのでしょう?

それは、情報の本質になるキーワード(テーマ)を中心にして発想を論理的に膨らませていく方法になります。

 

溢れる情報から見極めた不変(本質)をアイデアに変える方法

アイデアといえば、単純にひらめきと思いがちですが、ひらめきは単なる思いつきです。 

ひらめきを「アイデア」にまで完成度を上げるには、論理的に整理する必要があります。

論理的に磨き上げて他人に伝えられる提案となって初めて「アイデア」と呼べるのです。

ここで言うひらめきは、溢れる情報から見極めた本質のテーマになります。

不変のテーマをアイデアとして磨きをかけるためには、論理的に整理していく必要があるのです。

ここで代表的な2つの本質のテーマをアイデアとして成長させる方法を紹介します。

 

マンダラート

マンダラートとは、1987年に今泉浩晃氏が発案した9×9のマス目を使った論理的に発想が展開していく方法です。

中心に「テーマ(問題)」を置いて、8つの関連するキーワードを周囲の8つのマスに書き込んでいきます。

8
つのキーワードをさらに次の9×9のマスの中心に置いて、さらに8つの関連するキーワードを書き込んでいくのです。

本質的なテーマから関連したキーワードで派生していくので、新しい気づきを得られるアイデア発見方法になります。

 

ブレインストーミング

1938年にアレックス・F・オズボーン氏が発案した企業内でよく行われるグループディスカッション形式のアイデア発掘方法です。

本質のテーマを「お題」にして、グループで大量の発想を引き出す方法になります。

ブレインストーミング、略してブレストにはルールがあります。

参加者がルールを守らないで始めたら収拾がつかなくなり、揉める場合もあるので注意しましょう。

ブレストのルール

  • 人の提案には決して批判をしない
  • 大したことのないアイデアも大歓迎(自由寛大)
  • 全ての提案を付箋やカードに記録する
  • 制限時間を設ける 
  • 質より量でできる限り吐き出す

そして、出たアイデア(提案)から連想したり、結合したり、時には人のアイデアに便乗したりして、アイデアに磨きをかけて最終的にグループ内で多数決により絞り込んでいきます。

グループディスカッション形式の脳内から発生するアイデアを議論のような雰囲気の中で出していく方法です。

 

このように本質のテーマからあらゆる関連性に結び付けて発展させて、新しいアイデアに変換させていくことができるのです。

一人でマンダラートを実行したり、グループでブレインストーミングしたりすれば、不変のテーマが、あらゆる方向へ新しいアイデアとして発展していくことでしょう。

 

著者:絵鳥彰太郎

飲食店店舗責任者の経験を経て、某給食委託会社のエリア管理に人材育成とコスト管理のバランスを追求してきました。

時間管理には、「情報の断捨離」が必要と自ら、論理的に情報の取捨選択を実行して、安定したパフォーマンスで日々を送れるように心がけております。

メルマガ登録

付加価値の高い商品・サービスの開発も含めた生産性向上のアイデアは、「人」が生み出していきます。
このように「人」の重要性がますます高まっていく時代において、弊社は世界NO.1の高生産性・高能力の一流中堅企業を育てるために、クライアントの経営・人事諸制度の改革、人材育成をバックアップしていきたいと思っております。

メルマガでは、抽象的な思考概念から実際に活用できる具体的なノウハウを提供しています。
現状を打破したい、改善のためのヒントになればと思っています。

錬成講座のお知らせ

「錬成講座」は、新卒社員が将来の経営幹部になるという、長期雇用慣行に基づいた日本的経営を前提に、先の見えない経営環境の中で企業の存続・発展を担う力のある次世代幹部人材を異業種交流の合同合宿により育成するプログラムです。
「錬成講座」は「新人」「若手リーダー」「管理職」「経営幹部」と階層別に別れております。

様々な業種の一部上場企業および同等クラスの優良中堅企業のリーダーとともに、講義時間も含め議論や対話を重ねるなかで、自分の業界や自分自身が知らず知らずのうちに囚われている固定観念に気づき、視野を広げることができます。

メルマガでは、抽象的な思考概念から実際に活用できる具体的なノウハウを提供しています。
現状を打破したい、改善のためのヒントになればと思っています。

RECOMMEND

こちらの記事も人気です

記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

このメディアの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知をメールで受け取ることができます。

サイト内検索

弊社最新コンテンツ

弊社人気コンテンツ