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中小企業の経営者の社長の悩みは整理術でほぼ解決できる

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中小企業の経営者、経営に携わる担当者の悩みは、大半が次の状態が原因になります。

「不明確」

つまり、会社経営での悩みが明確に整理されていない状態で更にプライベートな悩みと混在してしまうことで余計なストレスを抱えることになります。

中小企業の経営者の悩みでポイントになることは、ハッキリしない迷っているような状態を早く脱却することです。

そのためには、今現在あなたが悩んでいることをすべて具体的に明確化することが重要なのです。

結論を言うと、中小企業の経営者の悩みは、整理術でほぼ解決に向かうことができます。

順を追って解説していきます。

 

経営者の悩みを3つに分類

経営者の悩みを大枠で分類すると、「人」「モノ」「お金」になります。 

  1. 「人」=顧客・組織・社員など
  2. 「モノ」=商品・サービス・技術など
  3. 「お金」=売上・利益・コスト・運転資金・資金調達など

大枠で分類したら、この3つに絡んで派生した要件が経営者の頭を悩ませていることでしょう。

経営者の立場としては、3番目の「お金」に意識が集中してしまいがちですが、経営の悩みを整理していくと「お金」を増やすのも減らすのも1番目の「人」にあることに気がつくのです。

下記の「人」の悩みを派生して繋げていくと「お金」に直結していくことが理解できるはずです。

  • 従業員が使えない→業績が下がる→資金が減る→資金繰りに悩む
  • 従業員が優秀→業績が上がる→資金が増える→利益を投資できる

つまり、経営者は如何に「従業員を仕事のできる人材に成長させるか?」ここに尽きます。

では、中小企業の社長の共通した悩みを取り上げてみましょう。

 

売上が伸びない悩み(業績不振)

まずは、多くの中小企業の社長の共通した悩みになるのが「売上」です。

「同業他社に顧客を奪われて売上が減少してしまった」などです。

「売上」は経営している以上、頭から離れることのない悩みになるでしょう。

シンプルに売上を拡大するには2つの方法しかありません。

  • 売上拡大→顧客数を増やす
  • 売上拡大→一人当たりの顧客単価を上げる

 

売上が伸びない悩みの解決(整理術)

売上が伸びない悩みの解決策になるのは、売上総利益から会社の総従業員数で割った生産性を基にして明確にデータ分析をしていくことが重要です。

売上高の推移と生産性の関係から、利益を出すために経費の見直しなどが施策となる場合もあります。

すべては月ごとの売上データや社内の人的コストを明確化できる業務工程表などがあっての話になります。

社内の「人」「モノ」「お金」の動きを具体的に視覚化できるデータが、企業にとって的確な改良点を見つけだす整理術になるのです。

それでは、売上の伸び悩みを解決するためにやるべきことを取り上げます。

  • 売上を伸ばさないで利益を上げることにシフトチェンジ
  • 人員効率化をデータから明確化
  • コストカット(コストデータから明確化)
  • 粗利改善(経費データから明確化)
  • 不採算事業からの撤退(データから明確化)
  • 不採算商品サービスの終売(データから明確化)

つまり、月ごとの売上の推移と生産性の関係と事業ごとの業務工程表の明確化によって、人員の適正配置や無駄な経費の抽出、企業の重荷になっている事業などが明らかになってくるのです。

 

生産性を上げるための4つの取り組み

  1. 社員の教育
  2. 業務の効率化
  3. 無駄をなくす
  4. 事業の取捨選択

人材育成を最優先にして、「業務に無駄はないか?」時間とコストとの関係を明確にデータ化することで適正に省ける業務やコストがハッキリしてくるわけです。

さらに採算の合わない事業を取捨選択する決断も必要です。

データで明確になっていることに迷っている猶予はありません。

ですが、4番目の事業の取捨選択こそ「人」が関わってくる厄介な悩みだと言えます。

長年、付き合ってきた思いのある「人」に無情な決断を下すことにもなるのですから。

ただし、判断を見誤ってしまうと会社自体の存続に関わってくる可能性があります。

このような場合、誠意を込めて会社の現状と将来を理解してもらうことが必要です。

そのため、経営者が会社のデータを全て明確に把握しておくことが必要になります。

データを理解することは、明確に会社の業績が整理されていることになるのです。

 

コストがかかりすぎている悩み

コストの悩みも明確に整理することで不要な部分が見えてきます。

まずはコストの集計とコストの実態を詳細に分析できる整理です。

データの作成により現状のコスト構造を知ることができます。

コストの構造を理解して、的確にコスト削減をしていくことが重要ですね。

ただし、コスト削減には細心の注意を怠ってはいけません。

ここでも「人」が関わってきます。

コスト削減してはいけないことは、オペレーションを無視した人員削減です。

前向きなコスト削減にならない、社員のモチベーションが低下していくコスト削減は、危険です。

その他には、商品やサービスの品質低下やブランドイメージの低下に繋がるコスト削減も前向きなコスト削減ではありません。

まずは、コストの削減理由の明確化とデータ化による整理が悩み解決の第一歩になります。

 

資金繰り

資金調達での整理には「資金繰り表」が必要です。

会社の信用があれば、取引業者の支払いを延ばしてもらうことも一つの方法です。

または、売上債権の現金化が遅いことも資金繰りの悩みになります。

金融機関に借入の申し込みをすることも一つの方法ですが、申し込みの前に税理士に相談して、売掛金担保による融資申し込みなど可能かどうか判断してもらうことです。

 

中小企業の経営者の悩みの解決は人材育成

結局、会社の業績が悪くなるのは、従業員が仕事ができないこと、そのため資金がない!
という悪循環になるのです。

経営者がやるべき仕事・経営者がやるべきではない仕事の整理をすることが先決です。

経営者がいなくても日々の業務が回る仕組みの構築に優先して取り組むべきです。

この経営者がいなくても業務が回るシステムにも「人」は関わってきます。

つまり人材育成ですね。

人材育成こそ、「売上の伸び悩み」「コスト削減」「資金繰り」すべてに関わる悩みの根幹になります。

優秀な人材ほど大都市の大企業に集まります。

そこで中小企業の強みである社長と社員の距離感を使うことが肝心なのです。

中小企業の社員採用は能力重視よりも人間重視のほうが長い目で見れば上手くいく可能性が高いのです。

何故かというと社員が経営理念や社風に共感していることが、自己を高め成長に向かう唯一の源になるからです。

ただし、社員はあくまで社員ですから、社員にとって会社はお給料がもらえる場所でしかないのです。

いくら社長と共感したとしても立場は全く違いますから、立場が違うことだけは忘れないでください。

 

従業員の育成のためにすべき3つのこと

  • 社員と社長の間の溝を埋めること(中小企業の強み)
  • 考え方や価値観を揃える(中小企業の強み・社員との距離間)
  • 従業員の報酬や福利厚生の為に融資を受ける

社員の定着のため、会社のビジョンと社長の考え方は理解してもらうことが必要です。

成長をしていく社員の定着は、「売上拡大」「資金調達」「コストコントロール」に大きな影響を与えます。

そのためには、社長の悩みを明確にして、整理することが最初にすべきことになります。

 

著者:絵鳥彰太郎

飲食店店舗責任者の経験を経て、某給食委託会社のエリア管理に人材育成とコスト管理のバランスを追求してきました。

時間管理には、「情報の断捨離」が必要と自ら、論理的に情報の取捨選択を実行して、安定したパフォーマンスで日々を送れるように心がけております。

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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