あなたは、終身雇用の企業だからこそ伸ばせるスキルがあることをご存知ですか?
さらに終身雇用の企業の社員だから役に立つ読書術もあるのです。
個人の起業家ではできない、終身雇用の企業だから成長できるスキルがあります。
それはコミュニケーション能力です。
終身雇用だからこそ、社内のコミュニケーションは一番大事な能力になってきます。
それは上司も部下も同僚も、お得意様も含めて必要なスキルになるのです。
それでは、 “社内のコミュニケーション能力”に役立つ読書術を紹介してきましょう。
コミュニケーションに役立つ読書術
コミュニケーション能力を高める読書術とは、本との対話です。
実際、本はしゃべらないため会話はできませんが、活用次第では著者との対話ツールになります。
コミュニケーション能力を上げるために覚えておいて役に立つ読書術です。
では「本との対話」について詳しく解説していきましょう。
本との対話
本は読むだけでは、「読み物」で終わってしまいます。
いくら自分で覚えたと思っても反復しなければ、忘れてしまうのが常です。
「読み物」は、読んでいるときに感情が動かされますが、時間の経過と日常生活や仕事に埋もれて忘れてしまいます。
あなたがコミュケーション能力を上げるために読む本は、新聞や雑誌などと同じように、一度読んで終わりの情報とは違います。
本と対話しながら自分の状況に置き換えた感想を書き出す読み方なのです。
できれば気になるページの余白に共感や意見のメモ書きを残していきましょう。
直接、本の余白に書き込むことで対話による具体化効果は増してきます。
この余白にメモ書きを残しながらアウトプットする方法は外交官であり作家の佐藤優さんの書籍でも紹介されています。
参考書籍:「読書の技法」 佐藤優 著 東洋経済新報社
本と対話する感覚で自分の意見を書き込みながら読書をしましょう。
書き込む行為がアウトプットにもなり、学習能力を向上させます。
さらに自分の置かれた会社の状況や具体的な問題点に置き換えた意見にしましょう。
内容が具体的であれば、あなたの会社で採用できる解決方法を見つけ出すことができるのです。
書き込みが多いほど、その本から得られる気づきが増えていくことでしょう。
ここでポイントとなるのは、あなたの会社の具体駅な状況に置き換えて買い込むことが大事ですからね。
「本との対話」は、抽象度の高い著者の見解に補足があるようなものです。
具体化された感想からより身近になってきます。
抽象度の高い説明文やノウハウを身近な事例で説得力が増してくるでしょう。
さらにあなたの伝える能力も上がります。
「具体的に自分の状況に置き換えて伝える能力」も上がることでしょう。
コミュニケーションは伝える力
終身雇用の会社では、同じ顔ぶれの社員の中で時間と場所を共有していくため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
できる社員とできない社員の大きな差は、「伝える力」が大きく関わってきます。
いくら技術面で優れたスキルを持っていても、それを社内や顧客に伝える力がなければ誰も知る由がありません。
組織で仕事をするには、「連絡・報告・相談」は必要不可欠です。
終身雇用の会社ならば、一度の誤解が長期的にコミュニケーションに影響していくこともあり得ます。
自分を理解してもらうこと、相手を理解していくことはお互いに「伝える力」なくして成り立ちません。
まずは、「伝える力」をあなたから向上していく必要があります。
このように会社組織の中で生きていくには、コミュニケーション能力の「伝える力」は重要なのです。
相手があってこそビジネスは成り立つことから、相手に誤解を受けない表現力や説得力を高めるのに「本との対話」読書術を試してみてください。
コミュニケーション能力アップに役立つ「伝える力」の3つのポイント
それでは終身雇用の企業で役に立つコミュニケーション能力アップに役立つ「伝える力」のポイントを3つ紹介しましょう。
伝える力の全体の流れを知る
まず最初の「伝える力」のポイントは、どのように身に着けていくのか?全体の流れから大事な部分が見えてきます。
これは「伝える力」の目次から察することが可能です。
第1章 「伝える力」を培う
第2章 相手を惹きつける
第3章 円滑にコミュニケーションする
第4章 ビジネス文書を書く
第5章 文章力をアップさせる
第6章 わかりやすく伝える
第7章 この言葉・表現は使わない
第8章 上質のインプットをする
引用元:「伝える力」 池上彰 著 PHPビジネス新書
目次から判断して重要事項を抜き出してみると以下のような流れになります。
- 相手を引き付ける表現
- 文章力向上
- わかりやすく
- 使っていけない言葉と表現
- インプットの選択
抜き出した重要事項から、「相手目線でわかりやすく」「文章力の向上」が「伝える力」のカギを握っています。
相手目線でわかりやすく
相手目線になって伝えるということは、相手の立場や現在の状況を予測する力ですね。
相手の気持ちになって対応する洞察力が大事になってきます。
ここでいう「相手軸」とは、
コミュニケーションを行う上で、相手の考え、思い、感情、立場などを想定するということです。
想定して仮説に沿って行動して事例となるのです。
たとえ失敗しても、「良くない事例」となり今後に生かすことができます。
伝える力を高める、一番、最適なトレーニング方法としては、自分の伝える言葉を、小学生でも理解できるように、とにかく「分解」して、言い換えてみるということです。
「小学生にも理解できるようなわかりやすさ」で伝えていくこと。
冗長な説明文や依頼文を分解して言い換えることは、明解な伝達力としてコミュニケーションには欠かせない能力になるでしょう。
論理の組み立てと筋道を立てて書き出すこと
論理の組み立てと筋道立ては、会話よりも文章力の向上の強化になります。
そして論理の組み立て文章で表現できれば、実際の対人コミュニケーションにも説得力が出てくるでしょう。
言語化力の前に、論理の組み立ての力を養う
論理をしっかりと組み立てて、結論に至った理由に対して筋道を立てて話すことさえできていれば、適切な言葉が少しぐらいうまく出てこなくても、相手に伝わるものなのです。
「論理の組み立て」を意識して取り組むには、書き出すことが大事になってきます。
冒頭でお伝えした「本との対話」により、抽象度の高い内容を具体化させる力があれば、自然とコミュニケーション能力が向上していくことに気づくでしょう。
企業人に役立つ読書術のポイント
- 読書は読むだけで終わらせない
- 本の余白で大事な部分に自分の感想を書く
- より具体的に書き出していく
- 伝える力によりコミュニケーション能力をアップ
終身雇用の企業でコミュニケーション能力を上げて円滑にビジネスを展開していきましょう。
著者:絵鳥彰太郎
飲食店店舗責任者の経験を経て、某給食委託会社のエリア管理に人材育成とコスト管理のバランスを追求してきました。
時間管理には、「情報の断捨離」が必要と自ら、論理的に情報の取捨選択を実行して、安定したパフォーマンスで日々を送れるように心がけております。