お問い合わせ

日本の中堅中小企業にも影響大!「ビジネス」を変える革新的新技術」8

Twitter
Facebook
Pinterest
Pocket

ブロックチェーン技術パート1

ブロックチェーンと言えば、ビットコインというイメージが強いかと思います。

しかし、ビットコインというのはブロックチェーン技術を応用した1つのプロトコルに過ぎません。

ブロックチェーンとビットコインを混同して理解し議論することは、ブロックチェーンの本当の破壊力を見誤るように思います。

今回はブロックチェーンについてお伝えします!

 

ブロックチェーン技術とは

ブロックチェーンとは、ビットコインを実現するための技術として登場したのが始まりです。

ビットコインは200811月にサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)氏が執筆した、いわゆる「ナカモト論文」をきっかけに生まれた考え方です。

論文の執筆者であるサトシ・ナカモト氏の正体は、日本人だろうと言われていますが、現時点でも誰か分かっていません。

ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれます。

「皆で監視しあう分散型の取引履歴」と表現するとわかりやすいかもしれません。

世界中に点在するコンピューターにデータを分散することで、中央集権を置かずに破壊・改ざんが困難なネットワークを作る技術です。

すべての取引履歴が公開されており、相互に信頼関係の無い不特定多数の参加者間で、権利の移転を実現することに適しています。

ブロックチェーン技術の信用担保方法とは?

それでは、ブロックチェーン技術について分かりやすくご説明いたします。

ブロックチェーンでは、個々の取引を直接データベースに書き込むのではなく、いくつかの個々の取引をまとめて1セットにして、そのセット毎にデータベースに記録していきます。

この複数の取引のセットの事を「ブロック」と呼びます。

そして中に入っている個々の取引の事を「トランザクション」と呼びます。

トランザクションの情報を「ブロック(固まり)」にして、それを「チェーン(鎖)」でつないで集めたものが「ブロックチェーン」になります。

ブロックチェーンでは全てのデータが繋がっているわけですから、データを改ざんしようとしても、ネットワーク上にある複数のコンピューターのデータを前から遡って全てを改ざんしなければならなくなります。

前後のブロックがつながることでデータの改ざんを困難にしている技術となります。

このブロックチェーンを(参加者)全員で共有し、それぞれがコピーを保有します。

このようなブロックチェーン技術を活用し、仮想通貨は取引が世界中で監視され、その取引データに不正がないことが証明されて、信用を確保しています。

 

ブロックチェーン技術のメリットとデメリット

そして、今、ビットコインが広く世に知られるに従い、ビットコインの核心的な技術であるブロックチェーンを、他にも応用できるのではないかと考えられ、金融や流通、契約等の分野で注目が集まっています。

ブロックチェーンという概念は、ビットコインの技術だけではなく、他の分野でも応用できる概念として注目されてきています。

【ブロックチェーン技術を使うメリット】

ブロックチェーン技術を使うメリットは以下のようなものが挙げられます。

 

安全性

ブロックチェーンは分散型のコンピューターネットワークであり、一つの場所に貴重なデータを置くような仕組みではありません。

帳簿が全世界に向けて公開されているので、特定のサーバや管理者を攻撃しても意味をなしません。

皆でシステムを監視しあっているため、不正やハッキング、ウィルス感染等のリスクを防ぐことが可能となります。

 

経済性

ブロックチェーンは第三者機関、中央集権が存在せず、その管理費用などが軽減されます。

仲介料などの無駄な手数料が殆どないことも大きなメリットです。

 

監視や制限が存在しない

一つの中央集権的機能を必要としないため、直接監視や制限することができません。

強力な権限による関与や規制などに左右されないことも大きなメリットです。

中央集権的管理者などが故意に操作したり、管理者が破綻したりするリスクがない、という点もメリットとなります。

【ブロックチェーンのデメリット】

ブロックチェーンは大量のデーターベースがあり、それを適切に同期して更新しなければいけません。

そのため、中央集権型に比べて速度は遅くなり、高い処理速度を求められる取引には向いていません。

また、大量のデータ処理のための安価で大量の電力が必要でもあります。

現在、この速度面、コスト面のハードルが一つ課題ではありますが、この課題を乗り越えることができれば、多くの分野でブロックチェーンが活躍することが見込まれています。

なお、1秒間で40万件以上の取引処理ができる超高速次世代ブロックチェーンが実用化も向けて開発中ですので、今後このブロックチェーン技術が活躍できる土壌は整いつつあると言っても過言ではないでしょう。

パート2へ続く

 

著者:嵐

元東証一部上場企業のベンチャーキャピタリスト。
主に国内アーリーベンチャー企業に対し発掘、支援に従事。
多くのベンチャー企業経営者と面談、新技術や新サービス分野に強み。

メルマガ登録

付加価値の高い商品・サービスの開発も含めた生産性向上のアイデアは、「人」が生み出していきます。
このように「人」の重要性がますます高まっていく時代において、弊社は世界NO.1の高生産性・高能力の一流中堅企業を育てるために、クライアントの経営・人事諸制度の改革、人材育成をバックアップしていきたいと思っております。

メルマガでは、抽象的な思考概念から実際に活用できる具体的なノウハウを提供しています。
現状を打破したい、改善のためのヒントになればと思っています。

錬成講座のお知らせ

「錬成講座」は、新卒社員が将来の経営幹部になるという、長期雇用慣行に基づいた日本的経営を前提に、先の見えない経営環境の中で企業の存続・発展を担う力のある次世代幹部人材を異業種交流の合同合宿により育成するプログラムです。
「錬成講座」は「新人」「若手リーダー」「管理職」「経営幹部」と階層別に別れております。

様々な業種の一部上場企業および同等クラスの優良中堅企業のリーダーとともに、講義時間も含め議論や対話を重ねるなかで、自分の業界や自分自身が知らず知らずのうちに囚われている固定観念に気づき、視野を広げることができます。

メルマガでは、抽象的な思考概念から実際に活用できる具体的なノウハウを提供しています。
現状を打破したい、改善のためのヒントになればと思っています。

RECOMMEND

こちらの記事も人気です

記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

このメディアの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知をメールで受け取ることができます。

サイト内検索

弊社最新コンテンツ

弊社人気コンテンツ