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歴史に学ぶ

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こんにちは!栗原誠一郎です。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

皆さん多くの方が、この格言を聞いたことがあると思います。
しかし、この「歴史に学ぶ」とは具体的にはどういう意味でしょうか?

そもそもこの格言、初代ドイツ帝国宰相であるビスマルクの言葉からできたといわれていますが、その元々のビスマルクの発言内容を知っている人は少ないと思います。

「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」と記述されています。Wikipediaより。

でも、いま一つ分かりにくいですよね。

更に、ドイツ語で調べると、以下のように書かれています。

Ihr seid alle Idioten zu glauben, aus Eurer Erfahrung etwas lernen zu können, ich ziehe es vor, aus den Fehlern anderer zu lernen, um eigene Fehler zu vermeiden.

直訳すると、「あなたは、あなたの経験から何かを学ぶことができると信じている全くの愚か者である、私は自分の過ちを避けるために他人の過ちから学ぶことを好む。」というところでしょうか。ドイツ語Wikipediaより

要は、単純な「歴史」という意味は元々のビスマルクの言葉にはなく、他人の失敗から学ぶということですね。

失敗には明らかな要因がある

確かに、歴史上数々の成功者や成功事例はありますが、その人や企業の能力や努力だけでなく、運の影響も相当受けています。

自動車メーカーとしての本田の成功は本田宗一郎のリーダシップなくしては実現しなかったと思いますが、藤沢武夫との出会いがなければ、途中で倒産していたかもしれません。

国家レベルでも同じように運が大きく影響します。1960年代を中心とした日本の高度成長は、日本人の勤勉性や教育水準の高さといった要因なしには実現しなかったと思いますが、朝鮮戦争の特需により、アメリカから技術導入が一気に進んだことは、その後の日本企業の復活の要因として相当大きなものでしょう。

一方、失敗は遠因としては運もありますが、失敗に至る決定的な「意思決定の過ち」が必ずあります。

ゆえに、過去の失敗事例から人間が犯す過ちを学ぶことで、自分も同じような失敗をしなくて済む。ビスマルクの言うことはもっともなことですね。

そういう意味で「歴史に学ぶ」とは人間が犯してきた過ちの歴史を知り、同じような過ちを犯さないように教訓とするということが本来の意味になるでしょう。

成功の歴史から学ぶもの

一方で、成功事例からも学ぶべきものはあります。それは一個一個の成功事例からではなく、人間や企業の進歩の歴史からの学びです。

イギリスの産業革命、その後のアメリカ企業の台頭、日本の高度成長など、いずれも一夜にして起きたことではありません。

例えば、産業革命時代の初期に歴史上の技術的大発明をした人物でも、結局破産して失意の中人生を終えた人も存在します。

でも、そういう新しいことにチャレンジする人達が成した事が積み重なり、こうした成功の歴史となるわけです。

こうしたチャレンジする力はどこから生まれたのかというと、それはあくなき欲望、上昇意欲だと思います。

上昇意欲というと、日本では良い意味にとられないことが多いですが、この欲望なくして、社会の発展も、我々現代を生きる者の生活水準の向上もなかった訳です。

上昇意欲を持つ人には、「自分になんかにどうせできない」といった思考制限がないため、自由な発想を生み、行動力も生まれてくるのです。

現代の日本を振り返って見たときに、社会全体としても、また企業の中でも閉塞感が強く、新しいことにチャレンジする動きがあまり無いように感じます。

消費者の不便を解決したい、よりよい社会を創りたいといった動機でも、単にもっとお金を稼ぎたいという動機でも良いと思います。

大切なことは、その実現が自分にも(または自分の会社にも)可能性があると信じ、前に進み続けることだと思います。

それが、我々が歴史から学べることではないでしょうか?

さて、皆さんはどう思いますか?

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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