こんにちは。
栗原誠一郎です。
今を生きることとは?
仕事柄、成功している企業の社長と話す機会も多いですし、実務において圧倒的な実績をあげきた講師の方が主催する勉強会にも出席します。また私は仕事でコーチングを行っていますが、私自身にコーチングをしていただける方ともお付き合いをしています。皆さん、それぞれ分野は違えど、結果を出している人は、本質的に同じことを言っているなあと思うことがいくつかあります。
その一つが「今を生きる」です。
ある方は、「慢心が人生をダメにする。過ぎ去った日のことは、良い事も悪いことも、全て忘れて、今日という日が人生最高の日になるよう生きるんだ」と。
ある方は、「生まれた瞬間と天国に召される瞬間は、オセロで言えば絶対的な白だ。だから、今の自分が白になれば、過去も未来もすべて白に変わる」と。
また、ある方は、「過去に起きた『事実』は変わらない、未来はまだ現実におきていないから分からない。私達ができることは、今この瞬間を良くすることだけだ」と。
人間万事、塞翁が馬
中国に「人間万事、塞翁が馬」という諺がありますよね。
ご存知の方も多いかと思いますが、この話、中国の国境近くに住んでいたお爺さんの話です。
お爺さんが飼っていた馬が国境の外に逃げ出して、その逃げた馬が他の野生の馬を連れて帰って来た。その野生の馬を調教しようとしたお爺さんの息子が落馬して骨折して、でも、そのお陰で、戦争が起きたとき、お爺さんの息子はその骨折のお陰で徴兵されずに生き残った。このような流れの話ですが、周りの人が個々の『事象』(馬が逃げた、野生の馬を連れて帰って来た、息子がケガをした)を見ては、気の毒がったり、良かったねとお祝いの声をかけてくれる中、このお爺さんは一喜一憂することなく、いつも平然としています。
この諺も、起きた「事象」は、それが本当に良い事か悪い事かは分からない。したがって、自分自身が勝手に幸・不幸の「意味付け」をして、一喜一憂することなく、ただ「今を生きること」に集中しなさいと、現代の私達に教えてくれているのですね。
考えれば、「今、この瞬間をより良く生きる」という事自体は、そんなに難しい事ではないですよね。今、この瞬間の自分自身を振り返り、より良い行動を選択する。
この繰り返しが、より良い「未来」も創っていくのです。
さて、あなたは、今、この瞬間をどのように生きたいですか?