企業内でのロジカルシンキング活用術〜思考からコミュニケーションまで〜

こんにちは。株式会社Key-Performanceの井畑です。

皆さんはロジカルシンキングという言葉をどのように認識しているでしょうか?

恐らく「論理的思考」とか「物事を体系立てて説明できる能力」という認識をされていると思いますし、それは間違いではありません。

ですが、それはロジカルシンキングを「思考法」として捉えたときの話。
組織で仕事をしていく中において、ロジカルシンキングは強力な「コミュニケーションツール」になるのです。

具体的に、ロジカルシンキングが出来ていない場合、組織内でどんな問題が起こるかをご紹介します。

・部下に出した指示が、いつもこちらの理想の40%ぐらいしか達成されない
・上司に現状の課題を報告しても「大したことない」と取り合ってもらえない
・会議でどんなに一生懸命プレゼンをしても、見当違いの質問ばかり出てくる
・チーム内で同じ課題に向き合っているはずなのに、一向に方向性が統一されず話が進まない。

これらの問題は表面的にはコミュニケーションの問題のように見えます。

ですが、普段どんなに仲良くコミュニケーションを取っている組織でも、仕事になるとこの問題が発生する場合があります。

これらの問題を解決するためには、ただ言葉を交わすコミュニケーションではなく、お互いがロジカルシンキングに基づいてコミュニケーションを行わなければいけません。

今回から5回に渡って「企業内でのロジカルシンキング」というテーマについてお話しをしていきます。

みなさんにこの5回を通じて、「ロジカルシンキングの正体」、「ロジカルシンキングを使った企業内のコミュニケーション術」をお伝え出来れば幸いです。

ロジカルシンキングとは?

そもそもロジカルであるとはなんなのでしょうか?

冒頭でもお話した通り、ロジカルを辞書で引くと「論理的」という意味になります。なのでロジカルシンキングは日本語では「理論的な考え方」となりますよね。

では、「理論的」とはなんなのでしょうか?

「論理」を辞書で調べると「物事の筋道」とか「物事の法則的な繋がり」というふうに出てきます。

これを簡単にまとめると、論理的とは「一つ一つの出来事が、原因と結果の関係が明らかになるように繋がっている状態」になる訳です。

例えば「お腹が減った、だからご飯を食べる」というのは論理的な文章になるんですね。

でも、この例を見ても分かる通り、普通に生きているならばどんな人でも「原因」と「結果」をつなげるように考えて話します。

つまりほとんどの人の通常の思考がすでに「ロジカル」なんです。

にも関わらず、わざわざ「ロジカルシンキング」という特別な言葉が存在するのはなぜなのでしょうか?

ロジカルシンキングで求められるのは「目の前の物事をスッキリ理解すること」

ロジカルシンキングがこんなに重要視される理由は一つ。多くの人は「自分がロジカルでない」と思っています。

ではどんな時に自分はロジカルでないと感じるのかというと、「自分が直面している問題の因果関係が理解できない時」です。

もっと簡単に言うと「目の前の問題をどうやって解けばいいか全く分からない状態」ですね。

中学校で数学か英語が苦手だった人はピンと来ると思います。先生が一生懸命説明をしてくれるんだけど、何を言われているかさっぱり分からないあの感じです。

要するに、「目の前の物事を理解しようと頑張るけれど、頭の中がグチャグチャで混乱している」という状況が日常的に続いているときに、人は自分をロジカルでないと認識するのです。

なので、ロジカルシンキングという言葉に人々は無意識的に「目の前の物事をスッキリ理解するための思考法」という期待を持っているのです。

※もっとも、ロジカルに考えられないからこその苦労をしてきた人の中には、そもそも「ロジカル」という単語に嫌悪感を抱く人もいらっしゃいます。

では、なぜ頭の中がグチャグチャになってしまうのでしょうか?

グチャグチャ↔整然の違いはなにか?

頭の中がグチャグチャになっているとは具体的にどういう状態でしょうか?

この写真を見て下さい。

 

ぐちゃぐちゃですね。では次にこの写真を見てください。

 

 

整然と整理されていますね。この違いをはっきり言葉にしてみましょう。

【グチャグチャ】
それぞれの要素(色)が混じり合っていて、境目がない。
色の順番に統一性がない。

【整然】
それぞれの色が独立して、クッキリ分かれている。
色の順番に統一性(規則)がある。

つまり、グチャグチャになっているか、整然としているかの違いは以下の2点によって決まります。

・各要素がきっちり分かれているかどうか?
・要素ごとの並べ方(繋がり)に規則があるかどうか?

この2点を今度は頭の中に当てはめてみましょう。

要素ごとの並べ方(繋がり)の規則性はそのまま当てはまりますが、頭の中で各要素がしっかり分かれているとはどういう状態なのでしょうか?

 

ここで一つ例を出します。

【美しい人】

という単語を聞いた時に、皆さんはどんな人を思い浮かべますか?

顔が整っている人?心の綺麗な人?そもそも女性?

【美しい人】という言葉は、実は複数の要素が混じり合って出来ていたのです。

つまり、【美しい人】という言葉自体は思考の方法からすると全然美しくないグチャグチャの状態だったということですね。

では今度は【顔が美しい女性】ならどうでしょうか?先程の【美しい人】よりもより細かく条件が指定されましたね。

ですが今度は「顔が美しい」とは、具体的にどんな状態を指すのかという話になります。

目が大きい?鼻が高い?肌が綺麗?

このように、言葉というのはそのほとんどが、別のいくつかの言葉を内包しています。

日常生活においてはその方が便利だったんですよね。ですが、物事を正しく理解するためにはその便利さが仇となる場合があります。

なので、「頭の中で各要素がしっかり分かれている状態」というのは「言葉の意味を正しく細分化する」事です。

つまりロジカルシンキングとはこういうこと

つまりロジカルシンキングとは

・物事を各要素毎出来るだけ細かい言葉に分解し
・その分解した要素を原因と結果、属性という規則に基づいて再び統合する

という、「分解」と「統合」の作業なんですね。

では、今回はここまでです。

次回はこの「分解」「統合」の方法について詳しく説明をしていきます。

と言っても、そんなに難しいことではなく、日常での意識をちょっと変えるだけで簡単に習得・習慣化出来てしまうものです。がんばりましょう!

では、また次回。

著者 井畑太佑
「いいものだらけの世の中へ」をテーマに起業家支援業を行う会社、株式会社Key-Performance取締役。「起業茶屋」という起業家支援イベントを主催し、年間500名以上の経営のお手伝いをしています。座右の銘は「粋で優しいバカでいろ」です。

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