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自動運転車がもたらすもの

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こんにちは
栗原誠一郎です。

本格的な自動運転車の登場

先日、アウディが世界で初めてレベル3の自動運転車を2017年秋に発売すると発表しましたね。

「レベル3」って何?って思った人も多いと思いますが、自動運転車の自動化のレベルは概ね以下のように定義されています。(出典:Wikipedia

レベル1
加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う状態。自動ブレーキなどの安全運転支援システムによる。

レベル2
加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態。アダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)等がこれに該当する。

レベル3
加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態。加速・操舵・制動を全て自動的に行うシステム。

レベル4
完全自動運転。加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーが全く関与しない状態。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムや外部に委ねる。

システムが想定していない緊急時以外は、ドライバーはハンドルを握る必要がなくなるというレベルが、今回、アウディが発売する自動運転車です。

映画の世界で我々が見てきた未来の車のイメージそのものが、ついに出てきたわけです。

 

自動運転車とAI技術

この自動運転車は様々な要素技術で成り立っているわけですが、やはり中核技術はなんといってもAI(人口知能)でしょう。

これはAI技術の進展にとっても非常に大きな意味があると私は思います。世の中の研究者が純粋に研究目的で研究を行っている間は、飛躍的な技術の進歩はなかなか実現しないものです。その先に市場があるからこそ、研究のための人材やお金の投入が活発になり、技術が進歩します。

自動車産業は巨大市場であり、大量の人材とお金を投入しても充分な見返りが期待できますから、これからこの自動運転車を中心にAI技術自体が相当なスピードで進歩していくことでしょう。

 

シンギュラリティの現実味

最近、AIという言葉を新聞で見ない日の方が少ないという状況ですが、こうした状況は過去にもありました。でも、その時は理論先行で実際に何に使われるということが明確になかったため、一時的なブームにしかならなかったのです。

AIが囲碁の世界一の棋士と勝負して勝ったという話に話題性はありますが、それだけでは今回も一時的なブームに終わったかもしれません。

ホンダはレベル4の自動運転技術について2025年頃を目途に確立すると先日発表しました。世界中が大競争するわけですから、レベル4の技術はもっと早く実現するのではないでしょうか?当然それに伴いAI技術も進歩し、それが自動車産業以外においても変化をもたらすことでしょう。

人工知能が人間を超越するというわれる技術的特異点(シンギュラリティ)は2045年ともいわれていますが、今の自動車産業の動きを見ていると現実味がでてきたのではと私は思います。

 

シンギュラリティなんて夢物語だと思っていたら、その世界に対応できなくなりますね。さて、皆さんはどのように予想していますか?

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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