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社長の器

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こんにちは!栗原誠一郎です。

シャープの復活

先日、シャープが東京証券取引所 市場第一部銘柄に復帰しましたね。
現シャープ社長の戴氏いわく「東証一部から二部に指定替えとなった企業が、再び一部へ復帰したケースは過去数10年間で1件のみ。加えて、指定替え後、わずか1年4カ月でのスピード復帰は、過去に前例がない」とのことで、このニュースだけを聞くと、やはり戴氏はすごい経営者だというように思われるかもしれません。

 

破綻企業の経営者は無能なのか?

実は、先日まで私は仕事でシャープの破綻について調べていたのですが、多くの書籍でシャープの経営者の無能がシャープを破綻に追いやったという記述も多くありました。あまりにもひどい書き方だなと思うようなものもありました。

しかし、現実として多くの社員を早期退職に追いやったことも事実ですし、それでもなお企業を回復させることができなければ無能扱いされてもしかたない。やはり経営は結果が全てということかもしれません。

実際、今回の東証一部への復帰についても、中身をよくよく見れば、黒字化し、東証一部へ復帰するという目に見える成果を出すために、無理をしている要素もあり、発展軌道に乗るという本当の意味での復活はまだまだだということが分かります。

シャープは破綻に至るまで、何回も社長交代がありましたが、少なくとも経営幹部までにはなった人達ですから、頭が悪いわけでも、人間性に問題があるわけでも当然ありません。

でも、どの社長もシャープの破綻を止めることができなかったのです。実際、非常に切れ者と言われていた方も、人間味豊かな方もいたことも事実です。

また、大企業になれば、複数の事業を抱えている会社は多いですよね。そうなると全ての事業に精通している経営者はまれでしょう。シャープも破綻の原因になった半導体事業出身の社長もいれば、そうでない社長もいました。そしてある社長は半導体出身だから固執したといわれ、ある社長は半導体のことが分かっていなかったから方針を示せなかったといわれる。

 

社長の器とは何か?

このように考えると社長の器とはいったい何かと考えさせられます。

企業の社長にとって、もっとも大切な資質は何でしょうか?

シャープに関わらず、過去の倒産・破綻事例を調べていて、私が思うのは、

「自分のプライドにとらわれない」

ことのように思います。

プライドは自分を成長させるための原動力ではあります。しかし、組織における意思決定を行う上では、往々にして本来冷静に考えれば打てる手を打てなかったり、手を打つスピードが遅くなることにつながることの方が多い。

社長は最終の意思決定者ですから、その決断においては誰かに頼ることはできません。しかし、最終の意思決定者ゆえに、プライドが正しい決断をゆがめやすくなる。

最近は企業の現役トップを社外取締役に迎える会社も増えてきましたが、現役トップだからこそトップが陥りやすい傾向も分かっているため、自分のプライドにとらわれているのではと指摘できるともいえるでしょう。

そのような指摘をしてくれる人がいないとすれば、純粋に会社の為に、

・今、自分はどうすればよいのか?
・どのような意思決定をすればよいのか?

最終意思決定者としての責任の重さを考えつつ常に自分に問い続けなければならない。これができる人が社長の器がある人ではないかと思います。

さて、皆さんは「社長の器」は何だと思いますか?そして皆さんはその社長の資質を持っていますか?

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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