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メルカリに学ぶ、本当のエンゲージメントとは!

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近年、職場や仕事に対する愛着心を表す言葉として、「エンゲージメント」という言葉が流行しています。

エンゲージメントとはそもそも何か、エンゲージメントを実践していると言われる株式会社メルカリの取り組みを通じて、その本質を探ってみましょう。

エンゲージメントとは

そもそも、エンゲージメント(engagement)とは、「婚約」「約束」「契約」などの意味を持つ英語で、強い関係性を表す言葉です。

組織論上では、会社と従業員の間の関係性を表しており、一般的には「愛社精神」や、「会社に対する愛着」という意味で使われます。

エンゲージメントが高まると、従業員が能動的に行動するようになり、収益性を高めたり、モラルが向上したりすると言われています。

メルカリの企業概要

消費者と消費者の商品流通を仲介するフリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用をしている企業です。

アメリカでも「Mercari」を運営しています。
さらに、「メルカリ」で生まれた膨大な顧客及びデータを元にして、決済サービス「メルペイ」も2019年に始めています。

メルカリでは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッション(経営理念)を掲げ、そのミッションを達成するための方法論として、以下の3つのバリュー(経営方針)を掲げています。

【メルカリのバリュー(経営方針)】
・Go Bold(大胆にやろう) ・・・・・・・大胆にチャレンジすること。
・All for One(全ては成功のために)・・・・チームの力を合わせ、やるべきことを見極め、決定したことに全員でコミットする。
・Be a Pro(プロフェッショナルであれ)・・一人ひとりがその道のプロフェッショナルとして高い専門性を持つ。

【参考】株式会社メルカリ公式ホームページ 会社情報

https://about.mercari.com/about/about-us/

メルカリが実践するエンゲージメント

メルカリはエンゲージメントが高い企業であると言われています。その理由や秘訣は何か?メルカリの制度や施策内容を分析してみました。

企業理念が明確で魅力的

メルカリのエンゲージメントが高められている一つの大きな要因として、企業理念(ミッション)が明確になったことが挙げられます。

企業理念は、経営者の想いを表しており、一般的には顧客や社会への貢献を謳い、道徳的で抽象的な表現が多いものです。

メルカリも創業当初は「インターネットを通じて世界を変える」というものでした。これも従来の企業に比べれば革新的な表現ですが、少し漠然としたものでした。

それを「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」としたことで、明確に、尚且つエキサイティングな企業理念に変わったといえます。

情報がオープン

メルカリ社内では、情報が全てオープンにされており、さらに、ビジネスチャットアプリのSlackやGoogleドライブなどのツールを通じて、常に共有できるようになっているようです。

それは、部署を超えて実現されているため、他部署から議論に参加したり、アイディアを貰ったりすることがあるようです。

企業理念を従業員に浸透させる工夫

企業理念や経営方針を、何とか浸透させたいと思っている企業も多いと思います。

多くの場合、ホームページで紹介したり、朝礼で唱和したり、社内に掲げてあったりするだけで、積極的に浸透させる動きは見られません。

しかし、メルカリでは、同社のバリュー(経営方針)である「Go Bold」や「All for One」、「Be a Pro」を業務用チャットのスタンプに活用したり、スタッフ同士の働きぶりに対して、「メルチップ」という、ちょっとしたお小遣いを贈り合ったりして、普段からバリュー(経営方針)を高める活動を行っています。

成果主義に固執しない考え方

成長企業というと、成果主義を唱え、売上や利益の貢献度が高い社員に対して高い報酬で応えるというイメージがあります。

それはそれで、社員に対する強い意欲を引き出せますが、仕事には、数値化しにくい部分や長期に渡って取り組むべきこともあります。

メルカリでは、学歴や国籍・性別に関係なく会社の業績や組織作りに貢献した社員を評価する「メリトクラシー」という考え方を採用しています。

メルカリでは確かに成果に対して賞与で報いていますが、「いかにバリューを体現できたか」を会社として重視しているため、将来のために大事な種まきをしてくれた社員に対しても、別途「バリュー評価」という項目を作って評価しています。

【参考】スーパーCEO列伝 「4つのキーワードで読み解くメルカリの強み」

https://superceo.jp/tokusyu/manga/100472

まとめ

企業に対する従業員からのエンゲージメントは、何らかの制度を強制して高まるものではありません。従業員の能動的な思いを引き出してこそ、本物のエンゲージメントと言えるでしょう。

多くの企業では、経営理念や経営方針を朝礼の時に唱和していることでしょう。しかし、それは習慣化された行事になってはいないでしょうか?経済が右肩上がりで拡大していた時代はそれでも良かったのでしょう。

メルカリは経営理念を具体的でエキサイティングなものに変え、戦略的に浸透させています。そのことが本当の意味でのエンゲージメントに繋がっているようです。

私達中堅中小企業も、このような取り組みを参考にして、エンゲージメントを高めていきたいものです。

著者:hanbaishi
中小企業診断士。専門は経営・マーケティング・起業家指導・IT化支援。・TBC受験研究会にて診断士講座講師、福岡県産業・科学技術振興財団ベンチャースクール講師を経て、現在、専門学校で販売士検定・起業論・就職指導を行う。著作「中小企業のためのASPサービス導入に関する調査・研究(中小企業診断協会)」「繁盛店への道(財団法人福岡県企業振興公社刊)」等。趣味は黒鯛の落とし込み釣り、魚料理。

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記事監修者

栗原 誠一郎
大阪大学基礎工学部化学工学科卒業。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(旧三和総合研究所)に入社。
経営コンサルタントの中核メンバーとして、人事関連分野を中心に活動。

2016年2月、20年来の業務提携関係にあった株式会社日本経営開発研究所にシニアコンサルタントとして入社。
2017年4月、株式会社日本経営開発研究所の代表取締役所長に就任。

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